本稿は、
正反統合ワークで病気・身体症状を扱う際の注意点についてです。
この話の要点は…
(主に正反統合ワーク初心者の方で、正反統合ワーク1回〜数回で結果を得たい方に向けて)
- 「病気そのもの」「体調の悪さそのもの」をテーマとすることは、お勧めしません。
(病気等に対する「思い」をテーマとする方がいい) - その「思い」の中でも、「正」は明確に描けるもの(体験したことがあるものをテーマとします。
- しかし、顕在意識で明確に「正」を描き入ることができなくても、その「正」の「同時存在」(=現在の自分・理想・未来の自分の同時存在)が腹落ちしている人であれば、比較的短時間・短期間で効果・体感を得やすいでしょう。
- 「未来の同時存在」は腹落ちしていないし、「病気=心底感謝できるものとはなかなか思えない、病気は心から治らなくていいとは思えない」という方は、
質問の本質の授業やワンネス体感ワークのような技術を使うなど、
「病気=私のため、意味がある、心底感謝でしかない」状態になることをお勧めします。
(僕も病気を扱う場合は、常にこれでした) - しかし何回でもワークをする覚悟はある!という方は、どのようなことも可能です。ぜひワークしまくってください^^
僕もこの十年で数えきれない回数、正反統合ワークをしてきました^^
では、詳しくお話していきます。
正反統合ワークで「病気そのもの」「症状そのもの」をテーマとすることはお勧めしません
まず、
正反統合ワークでは
(特に初心者・結果を早く得たい・病気=心底良いものとは思えない方)
特に「病気そのもの」を「反」「正」に載せることはあまりおすすめしていません。
例えば、
- 「反」=「体調が悪い自分・状態」
- 「正」=「体調が良い自分・状態」
とはしないということです。
それは、「会社の人間関係が悪い」「それが良くなってほしい」を「反」「正」にするのと似ていると思います。
上司が自分にとって好ましくない態度をとる(「反」)、
それに対して、
理想は私にとって好ましい態度になること(「正」)
となります。
こういったテーマにするのはふさわしくないとわかると思います。
「自分自身のこと・内側」ではなく、「自分以外のこと・外側」を扱ってしまいます。
「外側」を扱ってもかまわないですが、ワークの体感は得にくいでしょう。
無駄ではないのですが
ただ、その「外部」に対する判断・思いを作り出す「内側」を扱う方がストレートです。
ワークの効果も体感も得やすいでしょう。
しかも、結果、「外側」も変わり得ます。
「内側」が変わるのですから、「外」が変わるのは当然ですよね。
「内側への変容」→「外側の変容」
これは、たった1回のワークでも起こり得ます。
それが正反統合ワークです。
同じように、病気そのもの等をテーマとして選定していけなくはないですが、
やはり、
- 病気「そのもの」=僕らの「外側」であり
- 「内側」は、病気に対する「思い」等です。
なので
病気に対する「思い」のほうをまずは、まな板に載せることかなと思います。
もし体調・病気のことをテーマにするのであれば、
その体調等に対する
「治したい気持ちを手放す」
「病気を嫌う・憎む気持ちを手放す」
「ジャッジをなくす」
などであればテーマになり得ます。
しかし、その「治したい気持ちを手放す」「病気を嫌う・憎む気持ちを手放す」「ジャッジをなくす」などとすると、
「正」を本当に描けるか?は考える必要があるかもしれません。
「治らなくていい」と思えるか、「心底ジャッジしないでいられる」か…。
もし「正」に十分入ることができれば
つまり、病気=私のために起こってくれている、悪いものだというジャッジはない状態であれば、
正反統合ワーク1回、または数回で効果・体感も得られるでしょう。
病気に対して全くジャッジしない自分、それは理想ではあるのですが、
もしそんな自分に1度も体験したことがないとすれば、その「正」に入る事は難しいかもしれませんよね。
であれば、正反統合よりも、自分に質問して、「病気を完全に理解してジャッジをなくす」ことの方がストレートです。
そういう理由で、僕は正反統合ワークで病気そのものを扱う事はあまりお勧めしていません。
質問の本質の授業またはワンネス体感ワークという、もっとストレートにアプローチできるものがあるからです。
先に病気のことを完全に理解する方が良いのではないかと思っています。
*
でももし、
「今は正反統合ワークしか知らない」
「どうしても正反統合ワークで病気に対する思いを扱いたい」
という場合であれば、
「できる限りの想像」で良いので、「正」=「病気をジャッジしない自分」「病気をニュートラルに捉える自分」としてワークをすることも可能です。
ただし、「顕在意識」としては体験したことがない「ジャッジしない自分」を「正」としますから、
明確に体験したリアリティある「正」でワークをする場合に比べると、
効果は控えめになりそうです。
しかし、それでも「回数」をこなすことは処方箋になります。
徐々に、「正」=「病気をジャッジしない自分」が明確になり体感・実感が増してくるでしょう。
ワークの結果にもつながります。
なぜならば。
そんな未体験の未来の自分も、「同時存在」している可能性があるからです。
(というよりも、ほぼ間違いなく存在しています)
なので、もし僕らが「未来も同時存在している」「想像しうる現実は存在している」などが腹落ちしていれば、
「顕在意識」では未経験の自分(病気をジャッジしない自分:「正」)も、すでに存在していると分かっています。
そんな僕らであれば
その明確な「正」に「顕在意識」としては入れなくても、無意識下では入っていれば、
ワーク1回、ワーク数回で結果が出る可能性があります。
この「未来・現在の同時存在」が腹落ちしていれば、「正」が不明瞭でも、
「これでワークうまくいくのかな…」といった思考の声に惑わされることも無さそうですよね。
ここまでをまとめると。
(まずに、主に正反統合ワーク初心者の方で、正反統合ワーク1回〜数回で結果を得たい方に)
- まず、「病気そのもの」「体調の悪さそのもの」をテーマとすることは、お勧めしません。
病気等に対する「思い」の方をテーマとすることをお勧めします。 - その「思い」の中でも、「正」は明確に描けるもの(体験したことがある)をテーマとします。
- 例えば、「病気をジャッジする自分」を「反」とした場合、その「正」(例:病をニュートラルに捉える自分)を明確に描けない、体験したことがないのであれば、「別のテーマ」を選ぶの手です。
(別のテーマ選びは、後述) - しかし、顕在意識で明確に「正」を描き、入ることができなくても、その「正」の「同時存在」(現在の自分・理想・未来の自分の同時存在)が腹落ちしている人であれば、比較的短時間・短期間で効果体感を得やすいでしょう。
- 「未来の同時存在」は腹落ちしていないし、
「病気=心底感謝できるものとはなかなか思えない、
病気は心から治らなくていいとは思えない」という方は、
質問の本質の授業やワンネス体感ワークのような技術を使うなど、
「病気=私のため、意味がある、心底感謝でしかない」状態になることをお勧めします。 - しかし何回でもワークをする覚悟はある!という方は、どのようなことも可能です。ぜひワークしまくってください^^
僕も、この十年、数えきれない回数、正反統合してきました(しまくってきました^^)
*
別テーマの選び方の例
少し切り口を変えて、
例えば、
「病気のことがあっても前向きに考えられる時もあります。」
「そんな自分を体験する事はあります」
と言う場合です。
「生活のほとんどは前向きに生きられない。
つい後ろ向きになってしまうことが多いけれど、
いろんな学び・経験をしてきて、
ふとした時に病気はむしろ応援なんだ、
と前向きな自分になる事はできている。」
「同じく、病気のと共に生きるのであれば、
できるだけこの前向きな状態を自分で生活する範囲を増やしたい。」
というケースです。
- こういう「ついネガティブになってしまいがちな自分」が「反」
- 病気がある状態でも「前向きに生きられる自分」が「正」
となります。
これであれば「反」も「正」も明確のため(体験済み)、ワークができます。
一回で、あるいは、数回で、体感・効果があるでしょう。
さらに、またやればやるほど、結果として「ジャッジ」も低減されていくでしょう。
この場合、
- 前向きになれるか(正)・後ろ向きになっちゃうか(反)は「内側」=テーマとしやすい
- 病気をジャッジしない(正)・ジャッジしちゃう(反)は、「外側」=テーマとしにくい
となります。
まず「内側の解決(統合)」
↓
次に、「外側の変容」
(外側=ジャッジしちゃうかどうか)
僕らの心理構造、内と外の関係は、
相対的で・フラクタル的で・入れ子状で・マトリョーシカのようです。
面白いですよね^^
*
冷静に考えらられるとわかるのに自分のことになると…
こうしたテーマ選びのことは冷静に考えたらわかるんですが、
僕もお伝えしていますが、つい自分のことになると、
こうしたあまり相応しくテーマを選定してしまう事は、
あまり相応しくないワークをのやり方をしてしまう。
そんなことはよくあると思います。
一般的なシンプルな統合ワークを何年もしている。いまいち体感がない、という時も自身を振り返りたいところですよね。
実際よく同じようなご質問をいただきます。
そこでこうならないように、
もちろん、従来の個人セッションの時間を使っていただければ良いのですが、
意外と「相談する」「質問する」こと自体が思いつかなかったりするとも思います。
僕がそうでした!
なんとか先生に質問の機会を得て質問してみたら、
「それ、いつも先生が言ってることだった!」
ということは、結構あったんですよね。。
あと、他の質問をしている様子を拝見するとよくわかるのに、「自分のこととなるとな」って。。
なので、もし、僕と受講生の方々と
定期的にミーティングする機会があれば
(スケジュール的に話す機会があると)、
その辺の軌道修正のチャンスにもしていただけるのではないかと思っています。
例えば、10日に1回、月3回です。
忙しい方だと、一週間に一度だと多いかもしれませんが、
毎月、上旬・中旬・下旬に1回ずつ、1回15~30分くらいの
コミュニケーションの機会を軌道修正やペースメイキング、モチベーションアップに
使っていいただけるのではないかと。
僕も、先生と話す機会がある、同期と練習する機会がある、と思うと宿題をこなしたり、練習したり、と意欲につながっていました。
仕事、家事、友人関係etc…日常生活があると、
つい個人的に学んでいること、個人的な活動、講座の事は後回しになったりすると思います。
でも僕とのミーティングが予定されていれば、生活の中で、もう少し講座のことが意識の中で引っかかってくるんじゃないかと思います。
そのことでもし新たな気づきと言う一生の財産を手に入れていただけるのであれば、
こういったサポート体制をおつけするプランを今考えています。
このことは、後日お知らせします。
*
改めてですが、病気そのものを扱う場合は、
質問の本質の授業のような質問か、
ワンネス体感ワークをおすすめしています。
意図・意味・メッセージを受け取ることをします。
僕が病気が治る経験するのは、こればかりでした。
これしか体験していません。
「治したい」がなくなりますから、「病気は悪いもの」という判断もなくなりました。
でも
正反統合ワークで花粉症をほぼゼロにされた方もいらっしゃいました。
かなり回数を重ねたそうです。
ちなみにセラピストの方です。
すごいと思います。
正反統合ワークで病気を扱うことはダメではないのですが
特に初めは、「正」・「反」明確なテーマがしやすいとは思います^^
上記のサポート体制や個人セッションを利用いただく時は、
こうしたテーマ選びからサポートさせていただきますので、ぜひご利用ください。
